The Signpost-道標-
ポルカは無難に岩野目の占いをこなしていた。 しかし、細呂木が紙に書きつけたメモを見た途端に岩野目の態度が変わる。 紙に書かれていたのは、とある人と岩野目だけしか知りえないはずのマークだった。 岩野目はクラリッサを問い詰める。 占いで託されたメモの内容を唯一知りうる人物――細呂木は生きているのではないかと。 生前は監察官として岩野目と仕事をしていた細呂木は、占いを利用して岩野目に重要な情報を託したのだった。 一方ソリティアもまたそのマークにたどり着き、動く。 犯行予告当日、新宿の空に無数の飛行船が浮かぶ。 機体に描かれたマークを見てポルカは驚愕する。 それは、ポルカがいた世界の――滅びた帝国の国章だった。