妬心の現身
時は天保十年(1839年)、冬。甚夜がまだ、甚太だったころーー。戻川になんらかの怪異が棲みついたという話を受けて「いつきひめ」の白夜は、甚太を鬼切役に就かせ、葛野を護るためにも怪異の正体を探ってくるようにと命じる。甚太が葛野を離れる間、白夜の護衛役は清正が務めることになり、白夜と甚太の心にはさざ波が立つ。
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