教導の聖女エクレシア
閉ざされし大地、その極北に座す「教導国家ドラグマ」 民は教主「マクシムス」によって「聖痕」をもたらされ、教えにより統治された国はその地位を揺るがぬものとしていた。 その日、教主より祝福を授かったのは、史上で唯一額に聖痕を宿した"最も清らかなる聖女"「エクレシア」 祝祭後、前代の聖女「フルルドリス」と共に未来を見据えていたエクレシアだったが、その時突如としてドラグマの空が割れる。 そこから現れたのは、伝承にしか存在しない獣―――"竜"だった。 戦火の中、落ちた竜の少年と警戒する少女。その邂逅によって今、白の物語の幕が上がる。