九段坂呪い宵
時は嘉永六年(1853年)、冬。甚夜のもとに、重蔵から頼み事が舞い込んだ。それは、災いをもたらすという“九段坂の浮世絵”と名付けられた鬼の絵を調べてほしいというものだった。重蔵から浮世絵を預かった甚夜だが、なんと善二も“九段坂の浮世絵”を手に蕎麦屋に駆け込んでくる。その絵の持ち主は変死を遂げたという。甚夜の前に、いわくつきの絵が二枚並んだ。
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